大峰の紅花
梅雨入り前後に花を咲かせる大峰観音峯のベニバナヤマシャクヤク。奈良県での自生地は、ここ観音峯と学能堂山の二ヶ所と言われています。環境省のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されていて、全国的に個体数が少なくなっています。天川村でも自生地にロープを張るなどして保護に努められています。今年の大峰は例年より季節の歩みがやや遅く、例年なら見頃の時期ですが、やっと咲き始めたという感じでした。

みたらい渓谷 観音峯登山口 観音の水 フタリシズカ ダイコンソウ

コアジサイ(小紫陽花、学名: Hydrangea hirta )はアジサイ科アジサイ属の落葉低木で、別名をシバアジサイ(柴紫陽花)とも言います。第一展望台周辺に小さな群落があり、その繊細な花が出迎えてくれます。

お歌岩 植生保護の看板

観音峯展望台から見る風景は、大峰らしい深い谷と険しい山が連なる素晴らしいものです。白倉谷を挟んで見える稲村ヶ岳、大日山、バリゴヤノ頭の雄姿。その山頂部から伸びるカンスケ尾、ミオス尾、クロモジ尾も美しい尾根です。弥山方面も東剣城の険しい山容、鐵山の稜線、トサカ尾、頂仙岳なども大峰を代表する風景です。

ジキタリス ジキタリス ミゾホオズキ ミミナグサ

観音峯山から下山は、ヤマレコなどでも最近投稿されている黒門のある場所へのルート。山岳連盟で学んだ読図によるルートファインディングを復習することにしました。事前の下調べはせず、GPSと地図、コンパスで現在地を確認しながら、尾根を辿るルート設定。高低差の少ない支尾根と支谷を判別しながら歩きました。
GPSで経緯度確認して地形図で現在地確認、コンパスで次の目標を設定。狭い範囲はGPSで十分ですが、広い範囲の地形確認はやはり地形図が必要ですね。良い経験になりました。
地形図はカシミールで作成…磁北線、経緯度を出力。1マス250m×300mの目安

カワゲラの成虫を見るのは初めてかも…!?(おそらく、オオヤマカワゲラ)