ちはやみちの十三仏(金剛山)
金剛山登山メインルートの千早本道は「ちはやみち」という転法輪寺に至るかつての町石道でもと言われています。町石は、明暦二年(1656年)江戸時代初期に建てられた十三仏で構成されており、1990年に悪戯で破損してしまったとされる大日如来像を除き現存しています。十三仏とは人が亡くなってから冥界の審理に関わる十三の仏を指すそうです。

十三仏の町石を辿るには、基石の第一番不動明王立像がある千早の地蔵堂に向かいます。府道の金剛山登山口から集落に下った「千早」に地蔵堂はあります。この場所は、昔からの交通の要所だったようで、川沿いに進めば、千早峠を経て大和の五條へ通じています。そしてこの場所が、「ちはやみち(千早本道)」の起点になっています。


十三仏の町石以外にも地元の方々が祀られた地蔵尊、楠木氏にまつわる史跡などを千早本道では確認することができます。