健在、アルミの梯子(金剛山)
旧国道309号水越峠からガンドガコバ林道を辿ると、途中ダイトレに派生する分岐があります。その辺りを「カヤンボ」呼んでいます。カヤンボとは茅場(かやば)を意味するそうです。もみじ谷とカヤンボ谷から流れ込む水がカヤンボ周辺で河原になり、茅(かや)の群落が広がっていたのかもしれませんね。この日は、紅葉を期待してもみじ谷を登り、数年ぶりにカヤンボ谷で下山しました。カヤンボ谷と言えば、途中の大堰提に架かるアルミ製の梯子が有名でした。谷自体は、険しくもなく特徴のない谷でしたが、梯子の架かる堰提は印象深いものでした。また、谷の上流部は、支谷や支尾根があり分岐が多いので道迷いに注意が必要です。
カヤンボ谷の紹介の前に、山頂付近で撮った写真と晩秋に咲く花を少しご紹介します。
『虫除井』は、売店の裏にあり、孝徳天皇の御代役行者が虫除の霊水を発見し、これを掘り清め世間の悪虫を退散したことをたたえてこれを虫除けの井戸と呼ぶようになったそうです。
この時期、咲く花は少なくなり目立つのはキク科の花です。キク科の花も種類が多く、似たものも多いため私には自信を持って同定できるものはありません。ヨメナ、イナカギク、ゴマナ、ノコンギクやアワコガネギクとシマカンギクなど。今回目立ったのは、黄色の花をつけるアワコガネギクとシマカンギクでした。よく見ると葉っぱの形が少し違っていました。
山頂(広場)からカヤンボ谷に入渓するには、いくつかのアクセスルートがあります。今回は、一の鳥居からアクセスするルートを辿りましたが、ダイトレからアクセスするルート(2箇所)もあります。






この分岐を左に辿るともみじ谷第五堰提近くに降り立つことができます。


サネ尾、カヤンボ谷周辺は、分岐が多く、ダイトレの急な階段の前後2箇所へ通じている道や辿ってきた一の鳥居に通じている道、もみじ谷に続く道など多岐にわたっています。要所に上記のような道標が付けられています。分岐をある程度正確に概念図にまとめられていますので参考にしても良いと思います。但し、距離間など必要なので地図での確認を忘れないようにして下さい。


尾根道からカヤンボ谷へ降下する道は、やや急勾配で足元には注意が必要です。途中で分岐がありますが、最後はカヤンボ谷二股で合流します。危険個所は少ないのですが、サネ尾に向けて偽の分岐があるので注意して下さい。



カヤンボ谷は、水量が少なく滝もほとんどありません。二股を除くと支谷もなく迷うことなく歩くことができます。
下の写真の場所が、二股になります。今回は、下流から見て左の谷から下ってきました。よく考えると左の谷は初めて歩いたかもしれません。左右の谷道は、途中にあった尾根の分岐地点で合流します。どちらの谷も平穏な谷道です。





前回歩いた時より堰提上部の土砂が堆積していて水たまりがなくなっていました。左岸の巻き道も以前より踏まれているようで、アルミ製の梯子を登られる方が少なくなっているのかもしれません。でも、思っていたよりしっかりした姿で梯子は健在でした(笑)

大堰提からカヤンボ谷ともみじ谷の合流点までは、踏み跡もはっきりした道があり、いくつかの堰提の横を通りながら歩きます。

