里山にひっそりと(河内飯盛山)
毎年楽しみにしている里山に咲く可愛い花、アケボノシュスラン(曙繻子蘭)をトレーニングを兼ねて見に行ってきました。
名前の由来は、花の色を明け方の空(曙色:黄みを帯びた淡紅色)に例え、葉の光沢を織物の繻子に見立てたと言われています。今年は、花芽を付けている株が多く、咲き初めの美しい花を見ることができました。薄紅がかった花や純白に近い花、中間的な色の花など多くの花が、薄暗い湿気の多い森の林床を覆っていました。
河内飯盛山の総合情報は、『河内飯盛山周辺登山道』をご覧下さい。
毎週数回歩く里山ですが、今回は山頂直下から麓に伸びる妙見谷右岸の尾根を登ってきました。妙見谷は、「NPO生駒いいもり里山サポーターズ」の観察の森が登山口になっています。観察の森からは、妙見谷左右両岸の尾根を伝う道へ登ることができます。左岸は、北条神社コース(三好道)に合流する道です。


北条妙見堂は、もとはイチョウ広場の上、砂防ダム辺りの妙見谷左岸にあったと言われています。


生駒の森林を守るために設立された「生駒いいもり里山サポーターズ」は、生駒山系内の飯盛山(大東市)の山麓にある約66,000㎡
の山林(学校法人大阪信愛女学院所有「大阪信愛女学院観察の森」)を里山保全活動実習地としています。活動内容は、①里山管理作業、②自然環境教育活動、③普及啓発活動などということです。観察の森は、大阪市街地を一望できる高台にあります。大きな銀杏の木があり「イチョウ広場」と名付けられています。妙見谷の大きな砂防ダムの奥には、島吉採石所跡があり白天龍王碑があります。

右岸尾根の登り始めは九十九折れに登りが続き大阪市街地側の展望がとても良い道です。尾根に乗りやや平坦な道になると、白天龍王碑の方へ枝道や墓谷から登ってくる枝道があります。道が再度上りに差し掛かる辺りから飯盛城の曲輪群跡を通過します。その後、標高250m辺りで四條畷神社からの旧登山道に合流して三本松郭跡にいたります。

下の写真に写っている辺りが、飯盛城の曲輪群Dがあった場所と思われます。
ここで四條畷神社からの旧登山道に合流して三本松郭跡へ向かいます。

三本松郭跡から山頂に立ち寄り、その後アケボノシュスランの自生地に向かいました。






河内飯盛山の自生地では、白色のものからやや濃い曙色、その中間色と多くの花が咲いています。むろいけ園地の蟹ヶ坂コースにも小さな自生地がありますが、ここは規模が数段大きく見ごたえがあります。例年に比べ、今年は開花している株数が多いような気がしました。
河内飯盛山やむろいけ園地には、多くの山野草が自生しています。また、むろいけ園地の湿生花園には、湿原に育つ花々が植栽され根づいています。四季折々色々な花が咲きますが、初秋の花をまとめてみました。
