ぶらっと奈良散策
そろそろ冬山に向けてアイゼントレをしようと金剛山の沢か蓬莱峡へ行く予定を立てていましたが、生まれ故郷の今治(愛媛県)から訃報が届き急遽中止。近場で歩ける奈良公園に紅葉風景を見にカメラ片手に散策してきました。時間の都合で春日原始林の周回、柳生の里へは行けませんでしたが、奈良公園はいつ来ても落ち着く良い場所です。個人的には京都にはなかなか足が向きませんが、奈良は気軽に行ける大好きな地域です。

【興福寺】
法相宗の大本山として知られる興福寺。その前身は飛鳥の「厩坂寺」であり、さらにさかのぼると天智朝の山背国「山階寺」が起源となります。その山階寺は、天智8年(669)に藤原鎌足が重い病気を患った際に、夫人である鏡女王が夫の回復を祈願して、釈迦三尊、四天王などの諸仏を安置するために造営したものと伝えられており、この名称は後世においても興福寺の別称として使われています。(興福寺HPからの転載)

【春日大社】
春日大社は、今からおよそ1300年前、奈良に都ができた頃、日本の国の繁栄と国民の幸せを願って、遠く茨城県鹿島から武甕槌命(タケミカヅチノミコト)様を神山御蓋山(ミカサヤマ)山頂浮雲峰(ウキグモノミネ)にお迎えした。やがて天平の文化華やかなる神護景雲2年(768年)11月9日、称徳天皇の勅命により左大臣藤原永手によって、中腹となる今の地に壮麗な社殿を造営して千葉県香取から経津主命様、また大阪府枚岡から天児屋根命様・比売神様の尊い神々様をお招きし、あわせてお祀り申しあげたのが当社の始まりです。平成10年12月には、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されました。(春日大社HPからの転載)


【若草山】
山全体が芝生でおおわれており、三つの笠を重ねたようなので「三笠山」ともいいます。高さ342m、広さが33haあり、山内のあちらこちらで鹿を見ることができます。春には桜、秋の紅葉、ススキと四季折々の自然を楽しむことができます。山麓、一重目、二重目、山頂(三重目)、鶯塚古墳周辺道などで違った景観をお楽しみ頂けます。(鶯塚古墳周辺道は二重目料金所を北(山頂へ向かって左折)へ進む)歩行時間は、山麓ゲートから30分~40分位で山頂へ到着します。(奈良県HPからの転載)
【水谷茶屋】
昭和23年創業奈良公園内にある当店は、春日大社の北参道の入り口を流れる水谷川の対面に位置し、大正初期に建築された茅葺き屋根と柱をそのままに、店舗として改装し、現在の姿に至っております。店舗周辺には、楓が群生し、夏は鮮やかな緑と川のせせらぎが暑さを忘れさせ、秋には紅葉が見る者の目を奪う。街の喧騒から離れ、大変癒されます。また、群れ遊ぶ鹿の姿も愛らしく、心和ませることでしょう。お参りの途中のちょっとした休憩に、心温まるお抹茶や和菓子を戴きながら、悠久の奈良の都に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。(水谷茶屋HPからの転載)



【東大寺二月堂、三月堂(法華堂)】
(二月堂)旧暦2月に「お水取り(修二会)」が行われることからこの名がある。二月堂は平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の戦火には焼け残ったが、寛文7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物である。本尊は大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像で、どちらも何人も見ることを許されない絶対秘仏である。建物は2005年12月、国宝に指定された。(東大寺HPからの転載)
(三月堂)東大寺建築のなかで最も古く、寺伝では東大寺創建以前にあった金鍾寺(きんしょうじ)の遺構とされる。752(天平勝宝4)の東大寺山堺四至図(さんかいしいしず)には「羂索堂(けんさくどう)」とあり、不空羂索観音を本尊として祀るためのお堂である。旧暦3月に法華会(ほっけえ)が行われるようになり、法華堂、また三月堂ともよばれるようになった。(東大寺からの転載)
【東大寺】
大仏さまで知られる奈良時代の代表的な寺院で大仏殿は世界最大級の木造建築物です。天平15年(743)に聖武天皇が盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)造立の詔を発令し、その大仏を安置する寺として天平勝宝3年(751)に大仏殿が完成。以降次々と堂塔が建築され40年近くかかって伽藍が整いました。都が長岡へ移ったあとも歴代天皇の手厚い保護を受けて、興福寺とともに栄華を誇りました。しかし、治承4年(1180)平重衡の軍勢によって大仏殿をはじめ伽藍の大半を焼き払われてしまいました。重源上人によって再興されましたが、永禄10年(1567)の三好・松永の乱で、わずかな建物を残して再度焼失してしまいます。現在の伽藍の多くは江戸時代に再興されたものです。(奈良市観光協会HPからの転載)
奈良公園周辺も紅葉スポットがたくさんあります。今年は、標高の高い山の多くでは、台風や豪雨などの影響で木葉が落とされてしまい綺麗に紅葉することができなかったようです。それに比べると平地や低山では、その影響が少なかったようで例年以上に綺麗な紅葉を楽しむことができました。
奈良公園の鹿に関しては、常に色々賛否両論が飛び交いますが、自然界の動物と身近に接することができる数少ない場所であることは疑う余地がありません。色々な弊害があるでしょうが、この環境は大切にしてもらいたいと思っています。