宗円の歩いた道(星田連山)
飯盛三山(飯盛小山、飯盛中山、河内飯盛山)を通して歩く計画で、久しぶりに星田連山の「宗円ころりの道」を歩くことにしました。室町時代応仁の乱の頃に、廃小松寺の貫主であった宗円が、険路であるこの場所で、誤って谷底に落ちたが、首にかけていたお地蔵さんのお守りのご利益で一命をとりとめたということが評判になり、この地を宗円ころりと呼ぶようになったと言い伝えられています。数日前に時間が足らず断念した飯盛三山のひとつ飯盛小山を目指して、JR星田駅から歩き初めました。先ずは、道中にある星田妙見宮に立ち寄り、妙見山の三角点を踏んで、その後、ほしだ園地入口への道から「宗円ころりの道」へ入りました。星田連山の全体像に関しては、『星田連山を楽しむ』をご覧下さい。



標高143.5mの妙見山に位置する星田妙見宮(小松神社)は、この地で修行していた弘法大師(空海)が秘法を唱えたところ、天より七曜星(北斗七星)が降り、3ヶ所に分かれて落ちたという降星伝説のある場所のひとつです。
星田妙見宮を後にして、ほしだ園地入口へ向かう道に入ってすぐから山道に入ると「宗円ころりの道」になります。今回はもう少し先から斜面を登りました。尾根に乗ってからは道は明瞭で、花崗岩質の風化したザレた尾根道が続きます。

「宗円ころりの道」尾根に乗ると石橋山、抜谷嶺、宗円山、南宗円山と尾根を辿ります。
抜谷嶺と宗円山の中間地点に「宗円ころり」があります。確かにザレた斜面を登る厄介な場所ですが、山に慣れた人であれば難なく登ることができます(笑)でも、こういった歴史的に謂れのある場所は、これからもちゃんと語り継がれてほしいものです。









分岐の多い星田連山ですが、大谷山からもほしだ園地入口への道とほしだ園地の東側を回る尾根道に分岐します。



この後、飯盛三山を通して歩くため、飯盛中山へ向かいました。
