獅子窟寺からくろんど園地へ
獅子窟寺は文武天皇の頃、修験道の開祖と言われている飛鳥時代の呪術師役行者(えんのおづの)が開山。第45第天皇の聖武天皇(701年-756年)の勅命により行基が金剛般若窟の寺号で創建した(奈良時代のことです)とされるお寺で、天長年間(824 – 833年)には空海がここで修法をしていたといわれている交野でもかなり古くからある由緒あるお寺です。
JR河内磐船駅から途中、私市/森の氏神社で住吉四神を祀る天田神社に立ち寄った後、獅子窟寺への上り口に向かいました。
この地方は土地が良く肥え作物が豊かだったので、「甘野」といわれ、田を甘田と言ったそうで、この甘田に田の神を祀って建てた甘田宮が天田神社の起源と伝えられています。

獅子窟寺の上り口には、JR河内磐船駅の他、京阪河内森駅からも歩いていくことができます。上り口から獅子窟寺本堂までの参道は、一般の舗装道路(駐車場まで車の進入も可)と変わらない道ですが、非常に急勾配で登山並みに足に堪えます。無理せず歴史を感じながらゆっくり歩けばいいと思います。












◎真言宗高野山派に属する普賢山獅子窟寺の風景
獅子窟寺周辺には、まだまだ見所もあり次回訪れる時はもう少し時間をとって探索してみたいと思います。獅子窟寺からくろんど園地までは花崗岩質のザレた山道を登ることになります。獅子窟寺周辺同様に巨岩が多く、単調な山道ではなく楽しみながら登ることができます。また、山道には奉納された多くの石仏が立ち並んでいます。




獅子窟寺近くの獅子の岩、観音岩だけでなく、くろんど園地に向かう道周辺にも花崗岩の大きな露石が多く点在しています。



みろく岩を過ぎ少し歩くと八丈岩に到達します。八丈岩周辺には、鏡岩や袈裟かけ岩、龍岩窟など名前のつけられた巨岩群があり、くろんど園地方面や月輪の滝などへの古い道があるようです。












この日はその後、くろんど園地から私市CCを抜けて、磐船神社近くからほしだ園地に入り、東端から星田連山の一角を歩き馬木嶺から妙見川上流部に下りる道を歩いてみました。
◎この日出会った花々
