三等三角点「北山」(中葛城山)
中葛城山(なかかつらぎさん)は、大阪府千早赤阪村と奈良県五條市の境界上にあり、金剛生駒紀泉国定公園に含まれています。登山者の多い金剛山に近いのですが、金剛山に登るルートからは少し外れており、この山を目指して登られる人はほとんどおられません。また、ダイヤモンドトレイル上に位置していますが、三角点のある場所は道から少し離れたところにあり、三角点を訪れる人は稀です。その三角点を初めて訪れたのは2013年6月で、北山村(現五條市)に伝わる龍伝説を辿りながら中葛城山への古道(北山道)を登った時でした。今回は、五條林道、千早峠を経て、中葛城山(北山)の三角点を踏んで金剛山へ向かいました。




三角点のある場所へは、笹原から久留野峠へ下る階段が始まる手前に右手へ入る踏み跡(下の写真)があります。笹薮に覆われて道がわかり辛いかも知れませんが、かき分けてやると踏み跡が確認できると思います。この道は、北山道とも呼ばれる古道で、北山村の草谷寺から続いている道です。



◎この日の金剛山
五條林道から千早峠、中葛城山、久留野峠と歩き、三角点「北山」の確認を終えた後、ダイヤモンドトレイルで金剛山山頂方面に歩を進めました。大きな目的は無かったのですが、折角なので春花最後に咲くカトラ谷のクリンソウを見てみようと山頂方面に向かいました。
カトラ谷支谷のクリンソウお花畑の現状…カトラ谷の崩落は皆さんご存知の通りですが、本谷から派生する支谷も崩落が見られます。クリンソウのお花畑も崩落とその後のパイオニア植物等の進入で以前の面影は無くなってしまいました。カトラ本谷や寺谷を含め、崩落跡や法面を人が踏み荒らすことでもこのような結果になってしまうことがあります。『人が歩いて踏み固める』といった間違った知識で山を歩かないようにお願いします。また、自然の偉大な治癒力で以前のようなお花畑に戻ることを願っています。
◎この日出会った花々
