赤目四十八滝は、三重県名張市赤目町を流れる滝川の渓谷『赤目四十八滝渓谷』にある滝群の総称です。四季折々のシーズンには多くの観光客で賑います。
『赤目』の由来は、役の小角(えんのおづぬ)が滝に向かって行を修めていると、不動明王が赤い目の牛に乗って出現したという伝説から来ています。また、赤目四十八滝の『四十八』とは数が多いことを意味します。
山岳信仰の修業の地であったとされ、阿弥陀仏が法蔵菩薩の時代、四十八願をたて五劫(ごこう)の思惟(しゆい)をこらし修行を成就したしたことからこの名がつけられたとも言われています。滝の名前には、仏名に因んだものがたくさんみられ、赤目の自然景観を一大曼荼羅図(まんだらず)に見立て、大日如来(毘盧遮那仏…びるしゃなぶつ)を中心として、千手観音、不動明王、吉祥天、役の行者(えんのぎょうじゃ)などが並び、妙法山の阿弥陀如来を配していることから名付けられたもので、四十八滝を全周することで諸願が達成されることに通じると考えられているそうです。
最近、渓谷を形成する長坂山へ登るルートも整備され、尾根からの眺望を楽しむこともできるようになっています。

赤目へ向かう途中…夜明けの農村風景

日本サンショウウオセンターで一番長寿のオオサンショウウオ(推定65歳)

霊蛇滝…落差6m、滝壺の深さは約7m

赤目牛の像…役行者が修行中に赤い目の牛に乗った不動明王に出会ったとの言い伝えられています

不動滝(赤目五瀑)落差15m、滝壺の深さ10m

山腹の紅葉を映す川面

渓谷を囲む山々は綺麗に紅葉していました

深い渓谷にはなかなか日差しが差し込みませんが、山腹は日差しを浴びて鮮やかに

千手滝(赤目五瀑)落差15m

布曳滝(赤目五瀑)落差30m、滝壺の深さは約30m

竜ヶ壺

竜ヶ壺

七色岩…岩の上には、マツ・モミ・カエデ・サクラ・アカギ・ウメモドキ・ツツジの7種類の植物が自生

柿窪滝…高さ5m、滝壺の深さ10m

雨降滝…岩を伝って雨が降るように水滴が落ちてくるのですが、この日は枯れていました

渓谷の紅葉は色づきが悪く残念でしたが、川面は落葉と映し出される紅葉で美しかった

川面に描かれる秋色の絵

骸骨滝…落ち口に骸骨に似た岩が横たわっているので、この名が付けられたそうです

斜滝…川の流れが斜めに変わって落ちている滝

落葉と渓流の流れが織りなす芸術

荷担滝(赤目五瀑)落差8m、赤目四十八滝を代表する滝です

荷担滝上部の小滝と大きな釜

琵琶滝(赤目五瀑)落差15m、深さ10m