羊遊ぶ竜ヶ岳(三重県・滋賀県/鈴鹿山脈)
竜ヶ岳(りゅうがたけ)は、三重県いなべ市と滋賀県東近江市の境にある標高1099 mの山で、鈴鹿セブンマウンテンに選定されています。山頂一帯には広々とした笹原が広がり、360度の展望がきく気持ちのいい山です。
笹原に点在するシロヤシオの木は、5月中旬ごろ白い花をつけ、羊を放牧しているような風景を見ることができます。同じように秋の紅葉時期には、紅葉したシロヤシオが点在し、赤い色をした羊の群れが現れます。
竜ヶ岳の名前の由来はいくつかありますが、いずれもこの山に、雨の神様である竜が棲んでいるという話からきています。旱魃の時に大池を壊して作った堂屋ヶ淵に竜が棲む話、豪族が竜神を祀って雨乞祭をしたなどで、古くから雨乞いの山として登拝されてきました。山頂に社はありませんが、山腹には白龍神社があります。










遠足尾根 金山尾根 東側には藤原岳へ延びる孫太尾根 藤原岳と御池岳 登ってきた遠足尾根を望む






お目当てのシロヤシオは満開でしたが、花付がまばらで白い羊の群れる風景は、少し物足りませんでした。ツツジ科の植物は、花付が年によって差があり、花付が悪い年を裏年などといいます。それでも女性的な山容の竜ヶ岳は牧歌的な雰囲気があり、この日は風も弱くのんびりと景色を楽しみことができました。






