弥山聖宝谷を下る(奈良県/大峰山脈)
大川口から鐵山へ登った後、弥山まで道を探りながら歩いてみました。鐵山から先は地図にも破線もなくあまり人が入らない山域ですが、要所にテープがあります。尾根芯を外さなければ弥山の鹿除けネットにたどり着けますが、修覆山手前辺りから迷い岳への分岐があり気をつけなければいけません。
今回は初めてでもあり登りに時間を費やし、八経ヶ岳へは向かわずトンネル西口へ向かうつもりで下山を始めました。積雪期に直登するルートとして聖宝谷を登られた記録を見ていました。時間短縮を狙い聖宝谷を下ることを思いつき聖宝ノ宿跡近くから聖宝谷へ向けて下りました。




















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聖宝ノ宿跡辺りからGPSを頼りに聖宝谷入渓地点へ下りました。想像以上の斜度と転石に覆われた谷…ここを下ることができるのか一抹の不安がありましたが、下山を続行。崩落が始まる箇所の段差が思いのほか厄介でしたが、何とか聖宝谷へ着地。写真ではわかり辛いですが、谷の斜面を覆う石のほとんどが浮石で足を出すとズルズルと滑り落ちる感じでした。下るというよりグリセード気味に滑り下りるしかなく、周囲を確認(落石)しながら下山。途中尾根へ逃げることもできずドロドロになりながら無事下山することができました。
無事下山できましたが、この谷を下るのはお勧めできるものではありません。積雪時の直登ルートとしては、弥山への最短ルートとして有効だと思いますが、雪崩や落石の巣窟であることは間違いないと思います。登り、下りとも利用される場合は、細心の注意を心がけて下さい。







