蓬莱峡/岩場トレーニング
大阪府山岳連盟の講習会で岩場歩行とロープワークの実地講習を5月6日と12日に受講してきました。近畿周辺のトレーニング場所として有名な宝塚市の蓬莱峡/屏風岩で行われました。簡単な沢登りや緊急時用にロープやシュリンゲ、カラビナ、ハーネス、ヘルメットなど装備は持っていても、ちゃんとした講習を受けるのは初めてでとても参考になりました。
基本的なロープの結束方法も実践で無意識に使えるようになるには、やはり繰り返し練習しなければすぐに忘れてしまいますね(笑)歩行技術も独学で分かっていたつもりでも、理解不足や勘違いしていることも多く、基本の習得がいかに大切か改めて考えさせられました。また、時代とともに知識や技術も少しずつ変化があるようで、継続してトレーニングを繰り返すことが必要ですね。



講習内容は、①スラブ緩斜面の登り降り(セルフビレイとプルージック)、②岩場のトラバース、③総合的な岩場歩行(カラビナスルー、プルージック)、④プルージックでの急斜面の登り降り、⑤トップロープでの急斜面の登り降りでした。一日反復練習すると普段あまり使っていない上半身がパンパンに張って、最後は力が入りにくくなっていました。講習内容には、ロープの設営方法(支点確保など)が含まれていませんでした。自ら安全確保のためにロープ設置することも必要になると思うので、また機会があれば学べる機会を探したいと思います。



受講している講習の中には、日本赤十字社の『赤十字救急法救急員』認定を取得することが含まれています。心肺蘇生から搬送法・包帯法など比較的広範囲で幅広い内容を机上と実技で学ぶ内容です。多数が負傷する事態に遭遇した際の対応を問われる「総合実技(救護シミュレーション)」が講習終盤に行われより実践に則した内容にも配慮されていました。包帯法では、三角巾の使用方法を反復して学べるので、山だけではなく災害時にはとても役に立つと思います。