夜間歩行とツエルト泊
山岳連盟の講習会で5月18日、19日に芦屋川駅から蓬莱峡まで歩いてきました。講習会なので目的は、①夜間歩行、②読図、③ルートファインディング、④ロープ講習、⑤岩場歩行と懸垂下降。六甲山地は、今まで縁が無く歩いたことがなかった山域でしたが、ロックガーデン(一般ルート)の夜間歩行はメンバーが多いこともあり、特に問題なく歩行でき良い経験になりました。
雨ヶ峠でのツエルト泊も設営も問題なくでき、熟睡はできないまでも睡眠をとることができました。ツエルト、シェラフカバー、エアーマットは装備的には軽量でかさ張らず、1泊程度ならテントがなくても十分有効です。ただ、緊急用の装備なので保温性は加味されていないので、夜間の気温がまだ15℃前後だと結構寒く感じました。15℃以下では着るもので調整しないと寒いと思います。もしくは、半身用のシェラフなら軽量でかさ張らなく、10℃程度までなら大丈夫ではないでしょうか!? 写真下のエアーマットは、自動ではありませんが、空気注入ポンプが本体についていて、2分程度で6.5㎜まで膨らみ快適です。空気抜きも手際よくでき撤収も楽でした。
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翌日は、雨ヶ峠から東おたふく山、石の宝殿、東六甲縦走路、船坂峠からバリエーションルートで六甲みつばちハニー農場へ向かい、農場の端から座頭谷へ降下しました。
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低山特有の地形…低い支尾根や浅い谷は、道迷いの危険があります。絶えず現在地を確認し、地形図とコンパスで方向を定めなければいけません。この日も予定していた場所に着地せず、少し目的地と離れた場所に下りてしまいました。
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農場裏から座頭谷へは、急斜面のバリエーションルートになりますが、距離は短く注意を怠らなければ問題はありません。座頭谷は東六甲の景勝地で花崗岩が風化してできた奇岩群で有名です。座頭谷から知るべ岩までは、ルートファインディングが難しいと言われていますが、谷の本流を外さないようにして支谷へ迷い込んだりしないように注意が必要でした。
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講習会では実地講習以外に座学も行われていて、登山計画、概念図、天気予想、地形図の作成も学びます。下記の写真は、当日持参した資料です。
(概念図)ヤマレコなどの時間に頼らず…カシミールでルートを作成して、区間タイムを計算式で予想。自分で歩くルートをシミュレーションして実際の時間と比較する。これを繰り返すと歩行感覚が養われます。ただ、私の概念図は、歩くルート中心で該当山域の要点を記載できていませんでした。『頭の中に3D感覚で山のイメージを創る感覚』と講師の方から指摘を受けました。まだまだ勉強しなくてはいけません。
(天気予想)
気象庁の実況天気図から移動速度や等圧線の状況を見て、山行き時の天気を予想します。
(地形図)
カシミールでルート作成した後、磁北線と緯度経度を記載してPDF出力。現地でGPSで緯度経度を確認して、この地図に落とし込めば、コンパスも利用しやすいです。暗闇やホワイトアウトなどは強い味方になります。