白妙の君に逢いたくて
はにかみ屋の妖精『ヤマシャクヤク』…金剛山や鈴鹿では花期が終わったけれど、 大峰山脈の行者還岳付近の群生地では咲き始めたばかりとの情報があり、手軽に登ることができる国道309号90番ポストにある登山口から七曜岳までのピストンルートを歩いてきました。



支尾根までの斜面を登っていると大木に出会います。その中でも尾根に乗る直前にある檜の大木は樹齢1000年とも言われる立派なもので、自然の生命力を感じずにはいられません。




大普賢岳から一の峠辺りまでの大峰奥駆道は、大峰山脈の中でもシロヤシオがとても多く、花期には尾根を覆うように咲き乱れます。今年は『裏年』と言われる花の付きが悪い年のようです。咲き始めの時期でしたが、花芽が無い木々が多く、花がついている木々も少し元気がなさそうでした。自然の営みなので仕方ないですね…きっと来年は元気に咲いてくれると思います。
シロヤシオ(白八汐、Rhododendron quinquefolium)は太平洋側の山地に生息するツツジ科ツツジ属の落葉樹でで、ブナ帯に生育し、 枝先に5枚の葉が輪生状に付くことから、ゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれています。

このルートには、シロヤシオ、ヤマシャクヤク、クサタチバナ、キレンゲショウマなど希少植物だけでなく、多くの山野草を見ることはできます。写真でその姿を少しご紹介します。
キケマン(黄華鬘) ヒメレンゲ(姫蓮華) ヒメレンゲ(姫蓮華) ヒメレンゲ(姫蓮華) ギンラン(銀蘭) クリンユキフデ(九輪雪筆) クサタチバナ(草橘 ) ミツバツチグリ(三葉土栗) オオミネテンナンショウ(大峰天南星) マムシグサ(蝮草) オニイタヤカエデ(鬼板屋楓) ワチガイソウ(輪違草)
P1486周辺はバイケイソウが群生し、この時期緑の絨毯に覆われます。

行者還岳の南側にある行者還岳避難小屋は、設備が整った避難小屋で知られています。緊急時だけでなく、多くの方が縦走途中の宿泊に使われているようです。



シャクナゲの向こうにバリゴヤノ頭 山頂直下の鎖場
七曜岳は、大普賢岳から弥山に向かう稜線の途中にあるピークです。山頂部は平坦な場所は無く、岩場だけの狭い空間です。

七曜岳周辺はシャクナゲが綺麗に咲きます。ただ、今年はやはり裏年のようで少し花の付きが悪いようです。七曜岳のヒカゲツツジは西側の崖下に咲くのですが、ツツジ科の花の中では花をつけるのが早く、もうほとんど終わっていました。

『白妙の君』…ヤマシャクヤク(山芍薬、学名:Paeonia japonica)は、ボタン科ボタン属に分類される多年草。たおやかで気品ある花姿は、山野草の中でも人気がある花です。花言葉は『はにかみ』…咲き切らない白玉から覗く雄しべと雌しべは、花言葉通りはにかんでいる慎ましやかな貴婦人のようです。
大峰や大台ケ原に登った時、立ち寄る『梅谷醸造元』…歴史ある地、吉野の宮滝にあるおいしい味噌・醤油を作られいる醸造元です。数年前から我が家では、醤油とポン酢そして味噌を使わせていただいてます。
昨日も七曜岳の帰り寄らせていただき、店主の梅谷清二さんと色々山の話をさせていただきました。(金剛山や大峰を登られています) ポン酢、舌つづみ(醤油)、麹味噌はお気に入りです。醤油飴も美味しいですよ(^_-)-☆