八丁門峠越を歩く(生駒山)
年に数回自宅から生駒山寶山寺へ歩くことがあります。一番の目的は大好きな「寶山寺味噌」を買うため(笑)目的はさておき、今回は、自宅から寶山寺まで往復することを計画しました。ネットで情報を調べていると、生駒山麓公園へのハイキングコースがあることを知りました。寶山寺は「聖天さん」といわれ、多くの参詣者が訪れる生駒山系の名所です。大正七年に生駒ケーブルが通じるまでは、今回歩いたハイキングコースの前身である『荒池・八丁門峠越』ルートで大勢の参拝者が利用したそうです。時代の移り変わりとともに古道は人が歩かなくなり廃道化していきましたが、昭和54年に奈良県観光課が遊歩道として復元整備したそうです。

いつものように自宅から河内飯持山の山頂を目指します。今回は先が長いので、最短コースの北条神社コース(三好道)で登りました。名残の紅葉風景もあり、マイペースで山頂を目指しました。

河内飯盛山も休日は多くの方々が登られています。



阪奈道路沿いの生駒山登山口から少しの間は、農道や産業廃棄物処理場などの舗装道路歩きが続きます。

くさか園地の灯篭ゲート広場から縦走路を通って歩き、途中から管理道でぬかた園地方面へ向かいます。道の大半は、舗装道路でトレランの方が多く、山歩きとしては面白みはありません。いつも足早に生駒山頂を目指します。


生駒山山頂から寶山寺への道は、石畳の道が多く、とても滑りやすいので注意が必要です。

生駒山寶山寺から自宅まで帰るのに、もう一度生駒山を登り返すのは結構ハードなので、標高差の少ない生駒山麓公園へのハイキングコースを始めて歩くことにしました。その道が、寶山寺参道であった八丁門峠越の古道になります。(現在の生駒山麓公園Cコース)

朝日地蔵へは、ハイキングコースを離れて信貴生駒スカイライン方面へ向かうようで、昔はよく歩かれていた道のようです。今回は、初めて歩いたこともあり寄らずに山麓公園へ歩を進めました。

ハイキングコース途中には、色々な掲示や地図があります。その中で、下の写真の説明は「水呑地蔵」について書かれているようです。すぐそばに水路のような石組みがありましたが、地蔵尊は見当たりませんでした。この場所を指しているのでしょうか?





河内から生駒山北側に上がってきて大和に下りる際の要所が、八丁門峠(現在の灯篭ゲート)だったようです。現在の大東市(住道)から生駒の俵口や上田原に至る古堤街道や東大阪からこの八丁門峠まで続く日下直越、善根寺道が通っていたようです。機会を見つけて、生駒山周辺の古道も散策してみたいと思います。
