湧出岳からマツバカケ尾根(金剛山)
御所市高天地区から金剛山へ通ずる道の代表格は、昔、郵便配達員の方が葛木神社へ郵便物を配達されていたという郵便道です。しかし、高天滝付近の大規模な山抜けでその取付き場所が崩落、その後も道の山頂側で高天谷側への大規模崩落が続き、登山道の一部が喪失してしまいました。高天地区の地元の方のご尽力で、迂回路の設置をしていただきました。上部の迂回路も整備はされていますが、御所市などは郵便道の通行禁止を推奨しています。(ちなみに、山主さんは特に禁止にはされていないということです)
マツバカケ尾根は、郵便道が通る尾根で、郵便道より上部の尾根芯を通る道です。郵便道「い―3」の地点で、郵便道から離れ道が続きます。途中で「中道」と「裏道」に分かれますが、「ヤッホーポイント」と呼ばれる尾根上部で合流しています。「ヤッホーポイント」からは、比較的緩やかな尾根道が続き、湧出岳直下で湧出岳への道と郵便道への道に分岐しています。郵便道の崩落で通行禁止が続き、郵便道に代わってマツバカケ尾根が高天地区からのメインルートとなっています。
今回は、ヒロセ道で湧出岳へ登った下山道としてマツバカケ尾根を歩いてきました。
マツバカケ尾根へは、一の鳥居からダイトレを少し北に行ったところにある郵便道への分岐すぐ傍から入るほうが一般的です。でも、尾根の地形からして、本来は湧出岳からの道がマツバカケ尾根の本道だと思います。
下記の写真の通り、この分岐で一の鳥居の先から分岐した道と歩いてきた湧出岳からの道が合流します。
合流地点からヤッホーポイントと呼ばれる展望の良い場所までは、比較的緩やかな尾根道が続きます。
ヤッホーポイントから北側の展望が開け、目の前に高天彦神社の神体山とされる白雲岳(標高694m)がよく見えます。
ヤッホーポイント近くに、裏道と中道の分岐があります。裏道は、イワゴノ谷方向へ下り南側斜面を回り込む道です。朝、ヒロセ道へ向かう時に裏道がヤッホーポイントへ登る箇所からヒロセ道へ離脱しました。中道は、この分岐から少し歩いた辺りから、勾配がきつくなってきます。
中道を歩き裏道との分岐に合流した後は、不動明王像の場所から郵便道(い―3)へ向かいました。
郵便道に関しては、以前にも記述しましたが、高天滝付近の大崩落と山頂側い―6付近の大崩落が原因で、通行止めの看板が今もつけられています。高天滝付近の通行止めは、早くに地元の山主さんのご厚意で迂回路が設置されました。また、高天滝近くの取付きも整備していただきました。山頂側のい―6付近の崩落個所もすでに迂回路が整備されています。今なお通行止めの看板が掛けられている理由がわかりません。この日、林業作業をされている方々とお話しさせていただきましたが、地元の方々は郵便道を歩かれているとのことです。
蛇足ですが、上の写真(右)が郵便道の迂回路ですが、左手奥に高天地区と伏見地区を結ぶ連絡路を提供いただいています。