岩場湧く地に建つ(岩涌寺)
高い岩場が湧くが如く屹立(きつりつ)する風景から「岩涌」と呼ばれるようになった地に建つ山寺『岩涌寺(いわわきじ)』。寺伝によれば、文武天皇勅願で役小角が開基したとされ、もとは天台宗寺院であったが、明治期に融通念仏宗に改宗しました。戦国時代に建てられた多宝塔には、平安時代末期の作の本尊・金剛界大日如来坐像が安置されており、ともに重要文化財です。
大阪に住みながら金剛山には登るものの岩湧山には、なかなか足が向きませんでした。紀見峠、滝畑からばかり登っていたので、岩湧寺は今回が初めての訪問でした。樹齢400年の巨杉や秋海棠の群生など自然豊かな岩脇の森に佇む山寺は、とても趣のあるお寺でした。
ぎょうじゃの道から山頂へ登り、のんびり茅場の散策をした後、きゅうざかの道で岩湧寺へ下りました。岩湧山東峰の分岐には、健脚向けとの表示がありましたが、道はよく整備されていて危険な個所は特に見当たりませんでした。ただ、最短距離で主稜線へ直登する道なので、他の道より勾配がきつく降雨や落ち葉がある時は足元に注意が必要にあると思われます。







植林地を通る平たんな場所を過ぎた辺りが支尾根のピークで、ここから舗装道路までやや急勾配の下りになりました。








岩湧山の険しい山腹(標高500m)に、樹齢400年の巨杉に囲まれてたたずむ岩湧寺(いわわきじ)。名称の「岩湧」は、高い岩場が湧くが如く屹立(きつりつ)する風景からきたと伝えられ、和泉山脈・金剛山地を行場とする葛城修験の霊場として知られています。寺伝によれば、文武天皇勅願で役小角が開基したとされ、もとは天台宗寺院であったが、明治期に融通念仏宗に改宗しました。戦国時代に建てられた多宝塔には、平安時代末期の作の本尊・金剛界大日如来坐像が安置されており、ともに重要文化財です。自然豊かな境内では秋海棠(シュウカイドウ、花の見頃は9月1日~15日)や石楠花、季節の山野草が楽しめます。(大阪観光局公式サイト参照)








