里山に舞う宝石(河内飯盛山)
昨年購入したPENTAX KPが、購入後1年半でなんと5回も故障し、やむなく購入したSONY α7Ⅱのテストを兼ねて里山を歩いてきました。ホームページに掲載する画像だけなら一眼レフの必要はほとんどありませんが、折角撮るなら綺麗な写真を撮りたいという思いがあってついつい買ってしまいました(笑)まだ、使い勝手もよくわからず試行錯誤の最中ですが、画質に関してはさすが「フルサイズ」と言えるものです。ただ、前述の通りホームページで掲載するためにリサイズすると細かなディテールまでは判別できなくなるので、フルサイズの恩恵は減少してしまいます。
FM放送電波塔直下の本丸千畳敷廓跡には、地元の方々が植えられた桜やアジサイなどの花々が彩を添えています。この時期は、アジサイが満開でなかなか見ごたえがあります。
昭和31年(1956年)に記念切手が発行され、翌年に日本昆虫学会で『国蝶』に選定されたオオムラサキ…「勇ましく、堂々としていて、華麗である事と日本中に分布していること」が国蝶に選定された理由だそうです。普通のチョウのように「ひらひら」とは飛ばず、滑空するように飛びます。幼虫期はエノキ、エゾエノキの木の葉、成虫期はクヌギ、ナラ、ヤナギなどの樹液や腐った果実や動物の排泄物などを吸っています。里山の河内飯盛山もエノキが多く自生し、ナラやクヌギの雑木林が広がっています。昔からオオムラサキの生息地として知られています。
カンカン照りの夕方16時頃に多く飛ぶと言われるオオムラサキですが、飛んでいる姿は何回か見たことがありましたが、その綺麗な姿をカメラに収めたのは初めてでした。たまたま目の前で採取されたので撮影させてもらいました。ちなみに「国蝶」だからといって採取禁止ではないそうです。ただ、環境省の準絶滅危惧(NT)にも指定されているので、むやみに採取するのはいかがなものかと思うのですが、写真を撮らせていただいた方には感謝です。 ※地域単位で採取禁止となっているようです。
オオムラサキだけではありませんが、この時期の蝶は縄張り意識が強く、相手が鳥であっても追い掛け回すほどです。写真には撮れませんでしたが、目の前でスズメを追いかけるアゲハチョウにはびっくりでした。
この日はお天気が良く山頂からの眺望も非常に良かったです。西側が開けているので夕方は逆光になるのですが、綺麗に再現できています。下山の途中、観察の森からパノラマ機能で撮影してみましたが、想像以上によく撮れていました。