園地の嶺を辿り
ゴルフクラブ四条畷のコース内にある堂跡嶺(281.8m)、私有地内にある交野山(83.2m)は別として、星田60名山の58座は踏んでおきたいと2月から歩いています。残りほしだ園地内にある哮が峯、馬が嶺、妙見東住宅地側の鴻ノ巣山、新宮山八幡宮跡にある新宮山、高岡稲荷神社のある高岡山になり、お天気の良さそうだった土曜日にJR津田駅から歩いてきました。

JR津田駅から三国山、交野山、旗振山、くろんど園地、月の輪滝を経て私市駅まで歩きほしだ園地へ向かいました。先ずはピトン小屋からすぐの馬が嶺へ向かいました。




馬が嶺を踏んだ後、ぼうけんの路で星のブランコへ向かいます。ぼうけんの路を登りきって星のブランコへ続く管理道の途中から哮が峯(たけるがみね)へ向かう尾根への分岐を辿ります。太古の時代、饒速日命(にぎはやひのみこと)が磐樟船に乗ってこの哮ヶ峰に天降ったという神話に満ちた山と言うことです。
ピーク奥には石碑があり(太陽)奉祭妙見法 三年成就必 万治二年大坂釣鋳町、(星)乾元亨利貞 正月七日大行院法元、(月)現世安穏為二世安楽也と刻まれているそうです。この碑は元々小松宮(星田妙見宮)にあったものが、明治4年廃仏毀釈の時、小松宮にあることが好ましくないといったので、ここに遷したということです。







妙見東の住宅地近くのピーク「鴻ノ巣山」へは、園地内の南谷山から辿ることにしました。園地の管理道から旧大谷ハイキングコースへ向かい、南谷山のピークを経由して鴻ノ巣山を目指します。アクセスには特に問題はありませんでしたが、鴻ノ巣山直下のザレた斜面は少し厄介でした。










鴻ノ巣山から妙見東の住宅街に下りた時点で16km強を歩いていたので少し足も疲れが出ていましたが、取り敢えず独立峰の奄山(えんざん)へ向かうことにしました。奄山は交野市の市有地のようで、取り付きは北側の民家敷地内からか西側の市有地側からのようだったので、西側から探ってみました。明確な取り付き箇所は分らず、やむを得ず強引に斜面を登ることにしました。下山時に一応道らしきものを見つけましたが、登頂し辛い山でした。








この日は疲れもあり奄山で切り上げようと思っていましたが、JR星田駅に向かう途中、新宮山がすぐそこにあることに気づきよることにしました。山頂には新宮山八幡宮跡があり、明治時代初期まで祀られていたそうです。明治維新の神仏分合整理により、星田神社末社の八幡社に遷座されました。

◎歩く際の注意点(低山を侮るなかれ!)
星田三山と呼ばれる北山師岳、星田山、日高山があり、最高峰の羽伏山でも284.2mの超低山群です。ほとんどのルートはよく整備されていますが、未整備区間や廃道化している道、崩落個所、藪に閉ざされた区間などもあります。低山と言っても急斜面のトラバースやルンゼ、砂防提もあり、地形図にルート記載のない道が多く、道迷いなどには十分注意が必要です。また、入り組んだ地形のため細かなアップダウンが続き、歩く距離以上に体力が必要になります。
この山域に限りませんが、必要以上にテープ類が多いです。里山は色々な方が登られるのである程度のテープ類はあってもいいと思いますが、折角の自然景観を損なうような過度なテープ(私設)は取りつけないようにしてほしいものです。尚、林業や保全、倒木処理のためのテープもありますので、必ずしもテープがルートを示しているとは限らないので注意して下さい。
- 地形図、コンパス、GPSを使用した読図力が必要です。
- 崩落個所や急斜面のトラバース、道迷いに備え、シュリンゲなどの装備を持たれることをお勧めします。
- 低山ですが、谷の深い場所や岩場があります。道に迷った時は、尾根まで引き返すようにしましょう。
- テープが多くありますが、テープを頼りにせず自ら地図やGPSで確認しましょう。
- 新緑から落葉するまでの季節(初夏から晩秋)は、藪が茂り、蜘蛛の巣、蜂やマダニ類も活動期にあるので、バリエーションルート探索は冬場が良いと思います。