里の古き行場(清瀧瀑布)
里山周辺のことを少しずつインターネットなどで調べると色々な歴史や登山道のことを知ることができます。膝への負担が大きい山歩きはもう少しの間できそうにないので、今回も里山の探索に出かけてきました。
山へ向かう途中に立ち寄った南野十三仏は、天正20年(1592~安土桃山時代)につくられたもので、平らな石の前面に十三体の仏像が彫られています。「十三仏板碑」と呼ばれ、中世の仏教信仰を物語る石造物です。仏教では人が亡くなると死者の追善供養のための仏事が営まれます。このうち初七日から三十三回忌までの十三回の供養には、十三の仏(如来)・菩薩が配され、不動明王・釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩・地蔵菩薩・薬師如来・観音菩薩・勢至菩薩・阿弥陀如来・阿閃如来・大日如来・虚空蔵菩薩の十三菩薩がそれぞれ司っています。四条畷市には、7基の十三仏があるそうです。


南野辻堂の十三仏に寄ってから、蟹ヶ坂コース途中の山神が祀られている場所から四條畷の景勝地であり山岳信仰の名残を残す『清瀧瀑布(妙見の滝)』に行くバリエーションルートを辿ることが今回の目的です。













清滝川に沿って東西に通じる清瀧街道は大阪と奈良を結び、かつては伊勢街道や大和街道に通じる大動脈だったようです。古い資料には「生駒十瀑・妙見の滝」と紹介されていた高さ約20mの滝が、街道から南へ300m程歩いたところにある清瀧瀑布です。滝の左岸を上がったところに祠と石碑があり、石碑には白龍大神を、祠には船型光背に肉彫りされた不動明王が祀られています。
『溪流を 集めて落ちるや 清滝瀑布』
滝にうたれて不乱の祈りを捧げ、現状打開の啓示を与えてくれた神々の碑が数多くあります。この滝の周辺集落を清滝と呼び、ここに流れる川を清滝川と名付けられたと云われています。(説明立て札による)
清瀧瀑布の上流約100mには、六つの石碑があります。「当山鳥畜類一切之霊」「南北朝戦死者の霊」「五神辯天」「清瀧大龍王」「妙馬天王」「三釼大神 法松天狗」と刻まれています。
清瀧瀑布で少し時間を過ごした後は、アイ・アイ・ランドからむろいけ園地へ向かい、権現川コースからバリエーションルートで龍間へ抜けました。キャンピィだいとう(大東市立野外活動センター)から南尾根コースで新池、野崎観音まで下りました。












