長尾の滝からあじさい園(生駒山)
梅雨時期には、なかなか遠出できないので、今回は生駒山の紫陽花の様子を見に行ってきました。額田から長尾の滝ルート、摂河泉展望コースで生駒山山頂へ向かい、下山時にぬかた園地のあじさい園へ。紫陽花にも裏年があるのか?詳しくないのですが、情報通り花付きは悪かったです。梅雨らしい湿度の高い中、ぶらぶらと里山経由で下山しました。

自宅がJR四條畷駅が最寄駅なので、生駒方面には近鉄バスで登山口近くまでアクセスできます。今回も額田西BSまでバスで移動した後、枚岡公園近くから長尾の滝コースへ入りました。長尾の滝コースは、今回初めて歩く道でした。

水蓮谷と呼ばれる谷で、額田川の渓谷(長尾渓)沿いに天龍院までは舗装された道が続いています。長尾の滝がある天龍院は、昭和40年代に、金峯山寺蔵王堂(吉野)の大阪別院とされ、現在でも修験道の道場になっています。古より宗教的な背景がある水蓮谷には多くの地蔵尊が建てられています。吉野金峯山寺や金剛山に所縁のある寺院もありました。場所柄なのか?朝鮮仏教の寺院も多かったようですが、ほとんどは廃寺となっていて、廃墟と化した建屋が数件ありました。



長尾の滝は二段になっていて、天龍院本堂の右横を流れ落ちるのが雄滝で、境内の下を潜って落ちる二段目を雌滝と呼ばれています。雌滝の方が、雄滝よりも落差が大きく、引水され流れ落ちています。雌滝は滝行の場でもあるようです。

天龍院は、明治四十年頃、不治の病に冒された大阪の商人(あきんど)谷坂光栄によって建立された寺院です。谷坂氏は、この地にある長尾の滝に籠もって病気平癒を祈願。すると、不治の病の筈の病魔を克服。これを感謝し、八大龍王を本尊として天龍院が建立されました。(役行者霊蹟札所会HP)
雙龍菴(そうりゅうあん)は、慈雲尊者飲光が、江戸時代の宝暦八年(1758)から14年間隠棲した地です。雙龍菴は、現在はこの地になく、長栄寺に移築、保存されています。

天龍院の本堂から雙龍菴跡へ登ると摂河泉展望コースへ通じている道があります。

手摺のついた階段状の道を辿ると山道に通じています。あまり踏まれていないようでやや荒れた感じがする山道ですが、テープ類も多く、道標も設置されています。また、摂河泉展望コースとの合流地点(いー11)までは、さほど距離はありません。


初めて歩いた長尾の滝コースは、大半が舗装された道でしたが、歴史的な背景もあり、また風情ある天龍院を見ることができ、ハイキングコースとしては悪くなかったと思います。この日は、その後、摂河泉展望コースで生駒山山頂へ向かいました。
大阪府内随一の規模を誇るぬかた園内には、「あじさいプロムナード」と名付けられた1500mの遊歩道があり、約30種2万5000株以上のアジサイが植えられています。2022年6月18日~7月10日の期間に「あじさいまつり」が開催されていたので立ち寄ってみました。まだ、3分咲き程度?蕾も多くこれから見頃を迎えるとのことでしたが、例年に比べるとボリューム感に欠けているように感じました。今年はツツジも裏年のようで少し物足らなかったのですが、アジサイも裏年があるのかもしれないですね。
ぬかた園地のあじさい園を少し鑑賞した後、里山の河内飯盛山へ歩くことにしました。低山で標高差も多くありませんが、トレーニングとしても良い山歩きができたと思います。生駒山周辺もまだまだ色々な道がありそうなので、これからも楽しめそうです。
