やっぱりタフな伊吹山
近畿の低山を登っていますが、伊吹山はいつ登っても『しんどい』印象があります。色々な要素があると思いますが、下記のような条件が重なるためだと思っています。
- 主として登る花の季節が、7月~9月初旬で非常に気温が高い時期となる
- 5合目以降は、樹林帯が無く日差しを遮るものがない
- 上野登山口から水平距離が約4.8kmに対して、標高差が約1200mある
- 石が露出した箇所が多く、転石が多いため足場が不安定で歩き辛い
今回歩いたルートは、ヤマプラ(ヤマレコ)での標準的コースレートは7時間強です。また、登山定数の計算では「29」となり「日帰り登山での健脚者向き」になります。加えて高温多湿の季節に伊吹山を登ることは、しんどくて当たり前ですね(笑)
私の中では、伊吹山を登ることが自身の山を登る力の判定材料になっています。今回も自身の体力を計りたく山頂遊歩道周回と合わせて、花を愛でながら歩いてきました。今回は、以前より少し早いペースで登ることができましたが、正直『やっぱり伊吹はしんどかった』と実感しています。途中でお会いしたソロの女性は、御年78歳とのことでした。自分はその歳になっても伊吹を登れるのだろうか?、その歳まで山を登る力を維持することができているだろうか? そのためには日々の研鑽が大切なんだと改めて思いました。
それと花のシーズンを迎える伊吹山ですが、気をつけていただきたいのが、熱中症対策です。是非、下記を参考にしてみて下さい。
- 水分補給は、のどが渇いたと感じる前に行うことが必要です。補給が遅れると必要な水分の吸収ができなくなります。
1合目、5合目には、自動販売機が設置されていますが、シーズン中は売り切れることも多いです。 - 持参する水分の目安は、消費カロリーの80%~100%です。夏場なら2ℓ程度は必ず持参して下さい。
- 塩分補給も必要です。クエン酸などの入った飲料水なども準備される方が良いと思います。
- 五合目から山頂までは、日陰がありません。体調に異変を感じる時は、無理しないようにして下さい。
尚、季節によっては樹林帯も高湿度でサウナのような状態の場合があります。 - 基本的なファーストエイド品は持ち歩くようにして下さい。


































今回久しぶりに伊吹山を歩いて印象的だったのが、斜面の崩落(浸食)が進んでいることと、以前の植生とすこしちがいがあることでした。登山道の崩落は、自然崩落もあるでしょうが、やはり多くの登山者が歩くことが大きな要因になっていると思います。加えて伊吹山はトレランをされる方も増加してより増長しているのだと…。百名山で人気のある山、独特の山容など致し方ない面も多いと思いますが、この山固有の動植物も多いので保全は必須だと思います。

◎この日出会った花々
