白き岩峰と双耳峰
長年大阪に住んでいながら、子供の頃に遠足で登っただけの二上山と奇岩群・奇勝で知られる屯鶴峯。梅雨空に日差しが戻った 三連休最終日に歩いてきました。
屯鶴峯は、二上山の火山活動により火山岩屑が沈積し、その後の隆起によって凝灰岩が露出、1500万年間の風化・浸食を経て奇岩群となったと言われています。遠くから見ると鶴が屯(たむろ)するように見えることが名前の由来で、金剛生駒紀泉国定公園 の中にある奈良県の天然記念物です。また、戦争中に造られた防空壕があることでも知られ、防空壕の一部は京都大学防災研究所附属地震予知研究センター屯鶴峯観測所として使用されいます。
二上山は、金剛山地北部に位置し北方の雄岳(517m)と南方の雌岳(474m)の2つの山頂がある双耳峰の山容です。二上山周辺は、火成岩や火砕流堆積物が分布していることから火山であったと考えられています。
古墳時代から飛鳥時代にかけて政治の中心の舞台であった飛鳥地方と海上交通の要所であった大阪湾側を結ぶ重要な交通ルートだったようです。また、二上山の石切場から切り出された石材が高松塚古墳に使われたと言われています。







