カタクリ尾根(金剛山)
金剛山遊歩道の途中、ロープ―ウェイの金剛山駅近くにあるベンチから細尾谷方面へ続く尾根をカタクリ尾根と呼んでいます。名前の由来は分かりませんが、遊歩道から展望台へ続く『かたくりの路』からきているのではないかと思います。以前は、有刺鉄線が張られていて立入禁止になっていたのですが、いつの間にか登山道のようになっていました。寺谷から香楠荘尾根まで林業が盛んだった関係で立ち入りを規制していたと思われます。現在のカタクリ尾根は、幅の広い尾根で傾斜も緩やかに細尾谷に向かっています。馬の背とともに細尾谷周辺の尾根道としては、登山者にとてもやさしい道と言えます。

この日は、のんびりと細尾谷(シルバー)で登った後、国見城址(山頂広場)周辺を散策し、休憩した後、カタクリ尾根に向かいました。山頂では、青空ものぞいて僅かながら霧氷も付いていました。思わぬ珍客(ゆるキャラ)やヤマガラの可愛い姿にも出くわしました。
山頂付近からカタクリ尾根への取付きまでは、金剛山遊歩道をロープ―ウェイ金剛山駅へ向かって進みます。遊歩道には、寺谷、馬の背、細尾谷への分岐もありますが、カタクリ尾根への分岐は一番金剛山駅に近い場所にあります。


カタクリ尾根への取付きは、上の写真にある道標から下りますが、時間に余裕があったので開花を始めた福寿草を見に行ってきました。金剛山、特にちはや園地付近の山野草はほとんどが植栽のものです。自生の福寿草は鈴鹿に行った時のお楽しみです(笑)
福寿草を見た後、先ほどの分岐まで戻りカタクリ尾根を下ります。林業が盛んだった頃は、立ち入りを制限されていたカタクリ尾根も現在では、多くの登山者が歩く道になっています。ただ、伐採作業は数年おきに行われるので、この山域で伐採作業が行われる時は、また立入禁止になる可能性があると思われます。



細尾谷の道に合流してからも、特に危険個所は無く伏見林道まで歩くことができます。細尾谷とカタクリ尾根は、山歩きを始めたばかりの方でも比較的安全に歩くことができます。山野草を探しながらのんびり歩くことをお勧めします。
