里山に咲く花(河内飯盛山)
自宅から歩いて行ける河内飯盛山とその周辺の山域にも、早春の花が咲き始めています。河内飯盛山周辺は、植林地は少なく落葉広葉樹が多い自然環境に恵まれた山域です。里山で人の往来は古より活発なので、里の草木が入り込んでいますが、それでも貴重な山野草も見ることができます。初秋に咲くアケボノシュスランを始め、早春にはマムシグサの仲間のウラシマソウが多く咲きます。
ウラシマソウは、本州、四国を中心に自生している山野草ですが、北海道や九州の一部でも自生が確認されています。耐陰性が強く、湿った場所を好むため、林の中などで自生しています。しかし、性転換する植物なので日照不足になると雄性個体ばかりになるなど、子孫を残せなくなってしまうようです。ある程度明るい場所では、雌雄のバランスが良くなり、繁殖していることが多く、群生を形成しやすいようです。ウラシマソウは、一部の都道府県では絶滅危惧種に指定されています。4~5月の間に花が咲きます。
ウラシマソウの花言葉は、「不在の友を想う」「注意を怠るな」「懐古」「回想」などがあります。いずれも、ウラシマソウの名前の由来である「浦島太郎」の話からつけられた花言葉と言われています。
ウラシマソウ以外にも多くの山野草が咲き始めています。桜が散った後、白いウワズミザクラの花が綺麗ですよ。
