連山縦走とロックガーデン
兵庫県宝塚市に位置する西国三十三所の古刹『中山寺』の北から東にかけて連なる山々は、中山連山と呼ばれています。阪急電車の最寄駅から徒歩でアクセスできることもあり気軽にハイキングを楽しめる山として人気があります。住宅地とも隣接していて、体力や予定に合わせてコースを決めることもできるためハイキングから縦走まで楽しむことができます。六甲山周辺の山々が休日ともなるとハイカーで渋滞まで発生するのに対し、中山連山は趣のある良い縦走路であるにも関わらず、人混みは無くゆっくり歩けるのも良いですね。
また、縦走路の東部には「宝塚ロックガーデン」と呼ばれる岩場があります。高低差約100mの急勾配の岩壁ですが、フリクションは悪くなく、注意して歩行すれば一般の方でも問題ないと思います。但し、目立ったお助けロープもないので、下る場合や雨などで濡れている場合は、かなり注意が必要になります。急勾配なのでもし足を踏み外せば怪我だけでは済まないことも想定るので気を抜かないようにしましょう。
今回は、初めて歩くので宝塚ロックガーデンを登る反時計回りで、中山連山を周回してみました。自宅からアクセスの良いJR中山寺駅で下車して、阪急電車の山本駅まで歩き中山連山縦走路の取り付きを目指しました。









六甲山周辺には多くの岩場があり、中山連山にも「宝塚ロックガーデン」と呼ばれる場所があります。直線距離で約200m、標高差約100mの区間です。実際に岩壁の前に立つと急勾配の傾斜が目の前に広がり圧倒されますが、岩肌のフリクションは良く、足の置場を間違わなければ問題なく歩くことができます。ただ、雨などで岩肌が滑り易かったり、細かな砂が岩肌に付着している時は注意が必要です。また、満願寺西山側から下る場合もより注意が必要だと思います。比較的安全は岩場ですが、お助けロープもなく勾配もきついため、万が一足を滑らせると大怪我や命に係わることも十分あり得ます。
蛇足ですが、奈良県(香芝市)の屯鶴峯(どんづるぼう)でも見かけましたが宝塚ロックガーデンでもアイゼンの跡が目につきました。岩肌を傷つけるアイゼンを装着してのトレーニングは、どこかしこでやるべきではないと思います。人は自然と共存するもの、数少ない自然を守りながら、自然を傷つけないように山を楽しむのが最低限のルールだと思います。





















(右)三日月岩(前)中山山頂(左)中山寺奥の院(後)中山五月台













初めて歩いた中山連山でしたが、植林地帯がない自然林の尾根道は展望が開け、宝塚ロックガーデンがアドベンチャー感もプラスして単調になりがちな尾根歩きにアクセントを加えてくれていました。次回歩く時は、北摂の大峰山にも足を延ばしてみたいと思います。
