秋分の夏花
花の百名山には選ばれていませんが、金剛山には多くの山野草が自生することで知られています。初春のスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)『春の妖精』に始まり、晩秋まで里山に彩を与えてくれます。
沢を登りながらでは、山野草をゆっくり撮ることができないのですが、最近出合った花達をまとめてみました。高天谷、丸滝谷、勘助屋敷谷(石ブテ東谷)、そしてのんびり歩いた細尾谷など沢沿いに涼を求めながらの山歩きでした。
金剛山は金剛生駒紀泉国定公園内にあり、環境省によって色々な規制が定められています。ルールを守って自然環境を将来につなげることを忘れてはいけません。植物は栄養分を根や葉脈で循環させています。特に根は土からの栄養分を吸収する大切な器官です。人間で言えば血管、循環器、消化器の役割も持っています。登山道はできる限り踏まれた場所を歩いてください。盗掘や動物の食害がとかく問題視されますが、人が踏み荒らすことが最も植生に影響をもたらすとも言われています。また、崩落個所など補修された場所は、自然治癒的に地盤が固まるまで立ち入らないようにしましょう。場合によっては人が通ることで補修の意味が無くなってしまいます。