六地蔵尾根の西端(金剛山/釜道)
金剛山の登山ルートは、80~100あると言われています。金剛山を登り始めたころ、2年強かけてかなりの道を辿ってみました。古より人の往来が多い山だったので、従来から登山目的として使われていた道は少なく、河内と大和の交通道、地元の方々の生活道、林業を中心とした作業道など縦横無尽に張り巡らされています。今も林業などの作業道が新たに造られています。
今回歩いた釜道は、六地蔵尾根の一番西端に通じる道です。北側のカトラ谷は植林地は少なく自然林が広がっていますが、南側のタカハタ谷、ツツジ尾谷、釜(中)谷は、植林地がほとんどです。黒栂谷道から葛木神社、転法輪寺などへの参拝道、林業作業用の道として利用されていたのかもしれません。全般的になだらかな尾根道で、危険な個所は見当たりませんが、黒栂谷道からの取りつきがわかり辛いことと、尾根のピークまで続く急登が少し大変かもしれません。また、六地蔵尾根には多くの分岐箇所があるので注意が必要です。
登りはギンバイソウを見にカトラ谷からわさび谷のルートをつかいました。山頂広場で少し休憩した後、六地蔵尾根を辿り釜道へ向かいました。数年ぶりの釜道でしたが、大きな変化はありませんでした。カトラ谷方向への大規模崩落地も草木に覆われ、崩落の傷跡はほぼ見えなくなっていました。ただ、林業作業が行われるときは通行できないことがありますのでご注意ください。