春笑う尾根道(孫太尾根)
数年前までは、毎年早春の妖精達を見に登っていた孫太尾根…花の百名山・藤原岳へ連なる尾根。7、8年前までは登山道の崩落で通行止めになっていて、あまり人が登らないバリエーションルートでした。Webでの情報を元に初めて登った時、尾根道に咲く多くの山野草に驚かされたのを今でも忘れていません。
久しぶりにその孫太尾根を登り藤原岳へ行ってきました。暖冬といわれた冬が過ぎ、花の開花も早いのではないかと思われていましたが、花冷えが続いたせいもあり、例年並みか少し開花は遅れがちでした。それでもフクジュソウやセツブンソウなど早春を彩る花はもう咲いていないと思っていましたが、久しぶりに登る私を歓迎してくれているようにその姿を見せてくれました。



ヤブサンザシ アセビ(馬酔木) ニリンソウ タチツボスミレ ヤマアイ ムラサキケマン キブシかな!? キランソウ オニシバリ ヒメウズ ニリンソウ


藤原岳の東面と多志田谷の西面は、太平洋セメント㈱藤原工場が1932年開設されて以来、石灰採取が続けられています。花の百名山として自然豊かな山が人の手によって変貌していく姿、自然との共存は永遠の課題なのでしょうか?








孫太尾根も情報が行き渡り、今では大人気のルートになりました。休日は朝6時台に駐車地は満車になることがほとんどです。駐車地は、地元の方々の墓地です。ご厚意に甘え駐車させていただきますが、満車状態になると墓地の中まで駐車される方もおられます。自然を愛する登山者として節度を持った行動を心がけたいですね。有名な山のように整備された登山道ではなく、石灰岩がむき出しになった自然の道です。急斜面や落石が発生しやすい個所も多いので、安全には十分注意が必要です。
