雨乞いの滝と新道(金剛山)
天ヶ滝新道は、昭和58年に奈良県が新しく整備した道です。登山道の途中に天ヶ滝への分岐があります。その天ヶ滝は、役の行者が雨乞いをしたと言われていて、奈良県の水30選に指定されています。奈良県側から金剛山へ登る道はたくさんありますが、今回歩いた天ヶ滝新道は古道というより、林業用の作業道を利用した比較的新しいハイキングコースです。小和道と同じくJR北宇智駅から歩くとかなりの長距離ルートになりますが、駐車場のある登山口からだと老若男女問わず、安全に歩くことができる道だと思います。

天ヶ滝新道の山頂側は、ダイトレに合流しています。ちはや園地、伏見峠を経て、少し歩くと分岐があります。



これは私の個人的な印象ですが、奈良県側からの道は、非常によく整備されています。御所市、五條市も色々な案内や史跡整備などに尽力されているように思います。特に地元の方々が登山者にも寛大でとても親切だと感じます。とてもありがたく感謝の限りです。



天ヶ滝は、伏見峠付近から流れる南川にかかる落差17mほどの段瀑です。水量がやや少なめですが、流れる姿の美しさを含め、金剛山の中では、名瀑のひとつだと思います。登山道から少し離れていますが、数分で滝下まで行けるので、是非見に行って下さい。

御所市高天の郵便道と同様に、五條市の天ヶ滝新道は、地元の方々がよく歩かれる道でした。林道を利用したこともあり、道幅も広く、ルート取りが良いのか全般的に穏やかな傾斜が続きます。JR北宇智駅から登山口までは、おおよそ3km強なので、藤岡住宅などを合わせて見ようとすると、そこそこ長い距離を歩くことになります。また、山麓線から登山口までは道幅の狭い村の生活道を通ることになるので、通行の際は十分注意して下さい。
