涼を求め二渓
今年、大阪府山岳連盟の講習を一緒に受講したメンバーの方が金剛山の沢を登られるというので、現地で会えるかもと丸滝谷へ沢登りに行ってきました。丸滝谷は、中尾の背、石ブテ尾根に挟まれた谷で、石ブテ西谷、勘助屋敷谷(石ブテ東谷)とともに金剛山の北側斜面を代表する谷です。植林地の多い金剛山ですが、北側斜面は自然林も多く、自然豊かな山容が魅力です。
入院していた相棒(PENTAX KP)が退院してきたので、この日は一緒に遡行。スローシャッターでの撮影も多い沢では三脚も必須。一眼レフ&三脚担いで沢登りはいつもながらそれだけで気を遣います(笑)
上の丸滝は、花崗岩質の岩盤で水量は少なく表面は風化した花崗岩の砂で覆われています。左側に手がかりが多く上部のテラスまで直登することが可能です。但し、水の流れが無く浮き砂が多い時は十分注意が必要です。滝の左側にお助けロープがあります。直登が難しければ、無理せず左側から巻き登るか、トップロープなど確保して登って下さい。
上の丸滝から稜線までは、俗にアリ地獄と呼ばれる砂礫層の滑りやすい急登部が続きます。正直これがなければ最高なのですが、折角快適に登ってきたのに一気に汗が吹き出します(笑)
下山は所用もあり、丸滝谷遡行後一人で勘助屋敷谷(石ブテ東谷)を下りました。中々スリリングでしたが、岩場歩行の良いトレーニングになりました。但し、沢を下るのは登るより難易度が上がります。丸滝谷も勘助屋敷谷(石ブテ東谷)もお助けロープが多く設置されていますが、慣れておられない方が下りに利用することはお勧めできません。
勘助屋敷谷(石ブテ東谷)の上流部にある大滝と呼ばれる場所。これ見よがしのお助けロープがかけられていますが、上の丸滝とよく似た岩質で登るには難易度は高くありません(ロープは不要)また、左岸には高巻く道もあります。下る場合は懸垂下降が安全ですが、今回は前向きでクライムダウンの練習…これが結構スリリングでした。