雨中のわさび谷左岸(金剛山)
朝出かける前に金剛山のライブカメラを見ると雨が降っていました。お天気予報では、10時頃から回復して晴天になる予報。念のため、小さな折り畳み傘をウエストポーチに忍ばせて自宅を出発。まつまさの駐車場に着くと曇りがちながら雨は降ってなく予定通り黒栂林道を歩き始めました。
金剛山でどこに花が咲いているのかとよく聞かれますが、一部の珍しい花を除けば、人が良く歩く林道や登山道近くにたくさん咲いています。今回は、黒栂林道からカトラ谷入口、わさび谷取付きからカタクリ自生地、青崩道72番電柱を通って山頂広場へ向かいました。残念ながら予報は外れほぼ一日小雨、下りは寺谷を歩き、雨中の花探しを楽しんできました。
※お願い
注)カトラ谷は、国有林で台風被害で大きな崩落が起こった際、いち早く補修工事が行われました。山頂側の入路にはロープが張られ通行を禁止する旨の表示がなされています(黒栂林道側には、特に表示はありません)。カトラ谷周辺は、今も崩落が進んでいて危険な状態です。それ以上に、折角の補修地を踏み荒らすことが崩落を助長しています。多くの山野草が咲き人気のある谷ですが、しばらくの間は歩かないようにしたいものです。花が見たいのは誰しも同じですが、自己満足のために山を傷つけるのはやめてほしいと思います。時間が経てば、植生も豊かになり自然豊かな谷が戻ってくると思います。(妙見谷も同様です)
尚、大師辻から道を進むと排水設備があります。排水設備には立ち入らないように注意して下さい。
砂防ダムから朽ちた梯子で降りるか、右手斜面の石垣上の道を歩くことになります。踏み跡は明瞭ですが、夏場は藪漕ぎになりますので、対岸の黒栂林道を歩くことをお勧めします。
今回歩いたわさび谷左岸の尾根道は、昔からよく歩かれている道で、特にバリエーションというわけではありません。本来のわさび谷のルートは、黒栂林道から黒栂谷道への道途中から、わさび谷の右岸山腹を通っています。この二つのルートは、左岸尾根の途中で合流することになります。ただ、カトラ谷の大崩落以降、このルートもあまり歩かれていないようです。
このルートは、入口からいきなり植林地の急登になります。急登区間は長くありませんが、傾斜はきつく木の根がむき出しになっているため、特に雨の日は滑りやすいので注意が必要です。
わさび谷の上流部は、カトラ谷同様に広葉樹林中心の原生林が広がっています。昔から自然が豊かで、山野草や野鳥を観察するには良いルートです。今回は、雨の中傘を差しながらの山行きでしたが、次回は紅葉時期に歩いてみたいと思います。
この日は、予想に反してほぼ一日小雨が降っていました。山頂周辺では、少し雨脚も強くなり、昼食もままならず寺谷へ歩を進めました。傘をさしての山歩きは、近場の里山以外では初めて(笑)そんな中での花の撮影…画像はイマイチですが、多くの花に出合うことができました。これから秋が深まり、山に紅葉の彩りが目立つようになるともっと良い景色を見ることができます。