ショウキラン(鍾馗蘭)
学名:Yoania japonica
科名:ラン科 属名:ショウキラン属
別名:ヒガンバナ属のショウキズイセン
花期:7月~8月
タイプ:多年草
花色:ピンク
環境省指定:
【分布】
北海道西南部、本州、四国、九州、屋久島に広く分布し、山地の比較的日当たりが悪い場所に生育する。
【特徴】
通年地下茎の形で成育し、7-8月の花期のみ花茎を地上に伸ばし、花を咲かせる。花茎の高さは10-25cmであり、鱗片状の葉を持つが目立たないので、地表から唐突に花序だけが生えた姿に見える。花は美しいピンク色をしており、1週間程度で黒くしおれる。腐生植物であり、光合成を行わず、菌根を形成し、共生により栄養を得ている。腐生植物のラン科は数多いが、多くは黒っぽい褐色、あるいは白っぽいものであり、このように華やかな色のものは珍しい。別の意味で派手なものにツチアケビがある。名前は、花の形を烏帽子をかぶった鍾馗の姿に見立てたもの。

撮影場所:大峰山系