愛しい花を探し稲村ヶ岳(奈良県/大峰山脈)
大峰山脈の稲村ヶ岳は、多くの方が登られる人気の山です。冬季は霧氷が美しく、春から秋にかけては多くの山野草が咲くことで知られています。春から初夏にかけて咲くオオミネコザクラやオオヤマレンゲ、シャクナゲなどが有名ですが、それ以外にも多くの山野草が登山道を彩ってくれます。
紀伊半島は日本でも有数の多雨地帯、稲村ヶ岳は周囲を深い谷で囲まれその山域は水に恵まれ、山野草、シダ類、苔類が多く育っています。山域全体の保水環境がよく、水湿地を好む山野草も多く見ることができます。
シラヒゲソウ(白髭草、学名:Parnassia foliosa var. nummularia)は山地の湿地を好む山野草ですが、その自生地は少なくなり、奈良県では絶滅寸前種(環境省の絶滅危惧I類相当)に指定されています。花言葉は「愛情の絆」
山上辻からレンゲ辻へ尾根を辿り、レンゲ坂へと下る周回コース。レンゲ坂にも多くの山野草と豊かな緑が人々を癒してくれます。レンゲ坂は沢沿いの道で、以前は道に迷う方も多かったようですが、適度にマーキングがあるので確認しながら歩けば問題ないと思います。