里人に愛される綿向山
綿向山(わたむきやま)は、滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110 mの山です。鈴鹿山脈の南西に位置していて、東に雨乞岳を中心に鎌ヶ岳につづく鈴鹿山脈・伊勢湾をはじめ、秋冬の澄んだ日には遠く北アルプス穂高岳・木曽御嶽山・恵那山・南アルプスの塩見岳などを望むことができます。また、西には近江盆地が眼下にひらけ、琵琶湖の向こうに比叡山から比良山地の連なりを見ることができます。 表参道の5合目には、避難小屋があり、竜王山側の稜線を望むことができます。頂上には天穂日命社が祀られた大嵩神社があり、毎年4月20日に嶽祭りが執り行われます。
滋賀県蒲生郡日野町は、住民に親しまれている綿向山を故郷の山として町の活性化に生かそうと、「綿向山の日」を制定しました。その記念すべき日は、標高1,110 m に因んで 11月10日とされています。歴史に古い神を祀る大衆の山であり、地元住民には、「おおだけさん」と崇め親しまれ心の礎となっています。四季おりおりに美しい景色の移り変わりを見せ、日野川の最源流に位置し、人々に有形無形の自然の恵みを与え続けています。
綿向山の霧氷は、6合目辺りから付き始めますが、日当たり条件を考慮すると8合目から山頂直下が最も美しく、青空とのコラボレーションを楽しむことができます。
その様子は、綿向山の霧氷gallery(2019.2.2)をご覧ください。