聖天信仰の霊場(奈良県/生駒山地)
寳山寺(ほうざんじ)は、奈良県生駒市門前町にある真言律宗大本山の寺院で生駒聖天(いこましょうてん)とも呼ばれています。山号は生駒山(いこまさん)で、延宝6年(1678年)に宝山湛海律師によって開かれたと伝えられています。本尊は不動明王。鎮守神として聖天(大聖歓喜天)を聖天堂(天堂)に祀られています。真言宗十八本山13番、仏塔古寺十八尊第十五番。
斉明天皇元年(655年)に役行者が開いたとされる修験道場で、空海(弘法大師)も修行したと伝えられ、当時は都史陀山 大聖無動寺(としださん だいしょうむどうじ)と呼ばれていたそうです。江戸時代には、宝山寺は商売の神として大阪商人の信仰を集め、京都の皇室や江戸の徳川将軍家、郡山藩主柳沢家からの祈願もあり聖天信仰の霊場として知られています。