静かな古の道を歩く(奈良県/大峰山脈)
大峰行者還岳の南側は切り立った岩壁になっていて、行者も一度は引き返したとの言い伝えがあるほど急峻です。
古くは国道309号大川口付近から大峰奥駆道の天川辻まで、天川村と上北山村を結ぶ生活道として利用されていたそうで、登山用の地図にも破線ルートが記載されています。また、関西電力の作業道もあったようで、行者還岳山頂付近から大川口に向けては作業用モノレールが残されているようです。
小坪谷周辺の紅葉が綺麗だとの情報もあり、のんびり歩こうと計画を立てました。
今回の全般的な感想として、
①紅葉は最高に美しかったです
②古いテープや要所の道標はあるものの、ルートはひとつではなさそうです
③踏み跡は薄く、低い尾根や浅い谷が多いので地図やGPSでのルートファインディングは必須です
④どこを通っても滑りやすいトラバースが多く、気を抜くと危険です
⑤行者還岳周辺は、以前よりクマの目撃が多く、この日もその痕跡を多数確認しました
⑥しなの木出合いからトンネル西口までは、急勾配ですが踏み跡は明瞭です