紅葉に萌ゆる氷ノ山②(兵庫県、鳥取県)
兵庫最高峰・氷ノ山は、中国山地では大山1710mに次ぐ高峰です。
大山が独立性火山帯質の山に較べ、氷ノ山は高原帯の主峰で、その姿は非常に穏やかです。山腹は急峻な地形ですが、山頂部は三の丸方面に向けて高原地形が広がっており、山頂からは360°の展望が開けています。北西方向にはお天気が良ければ中国山地最高峰の大山を望むことができます。
下山に利用した東尾根には、古生沼や古千本杉と呼ばれる杉の原生林や高地湿原が広がっています。また、ブナ、ナラ、カエデ、ドウダンツツジなどの原生林の中を登山道が通っているので、様々な色合いの紅葉を楽しむことができました。初めて登った氷ノ山でしたが、至福の時間を過ごすことができました。
紅葉は標高1000~1200mの山腹が見頃でした。夏から初秋にかけての大型台風により、紅葉前に木葉が落とされてしまう山が多い中、ここ氷ノ山は比較的被害が少なかったようです。東尾根でも神大ヒュッテから下の登山道では素晴らしい紅葉を見ることができました。