ハナノキ(花の木)
学名:Acer pycnanthum
科名:カエデ科 属名:カエデ属
別名:ハナカエデ
花期:4月~4月
タイプ:落葉高木
花色:濃紅
環境省指定:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
【分布】
日本の固有種で、長野県南部・岐阜県南部・愛知県北東部の3県県境のおもに木曽川流域の山間湿地に自生し、長野県大町市の居谷里湿原に隔離分布する。自生地は山間の川岸や湿原などの湿地。
【特徴】
樹高は30mに達する。雌雄異株。冬芽は5-7対の鱗片が瓦重ね状に並び、濃紅色になる。葉が展開する前に赤い花を咲かせる。これが名前の由来となっている。花序は前年枝の葉腋に4-10個束状につく。雄花の花柄は長さ5-6mmになり上向き、花弁は0-5個、萼片は5個、雄蕊は5-6本あり、葯は黒紫色になる。雌花の花柄は長さ1-1.5cmになり垂れ下がり、花弁は4-5個、花柱の長さ4-4.5mm、退化雄蕊が5-6本ある。果期は6月。果柄は6-7cmに伸び、果実は翼果で、分果の長さは2.5cmになり、翼果は直角から鋭角に開く。秋には鮮やかに葉が紅葉または黄葉する。