銀色に輝く梅花
ギンバイソウ (銀梅草)
渓谷林などの湿った林床に群生するアジサイ科の多年草です。
葉の先端が2つに裂けて二又になり、縁に鋭い鋸歯があるのが特徴で、花が咲いていなくてもわかりやすい山野草です。
茎の先に球状をした淡紅色のつぼみのようなものをつけますが、これは花序を包んでいる「苞」で、葉の変形したものです。
この苞の中から梅の花に似た白色の両性花と、3枚の花弁のように見える「萼」を持った装飾花が現れます。花言葉は純白の花にふさわしく「平和・愛のささやき」です。
金剛山では、カトラ谷中腹の右側斜面に多く見られます。純白に近い花ですが、傷みやすくなかなか綺麗な花に出会うことができません。遠目にはヤマアジサイと間違うことがあり、登山道近くに咲いていても気が付かない方も多いようです。花の少ない時期に咲く純白のアジサイは、本当に銀色に輝く梅の花のようですよ。(2016年7月24日)