毎年梅雨時期に登る金勝(こんぜ)アルプスは、山全体が花崗岩で形成されており、風や雨による風化で独特の地形をなしています。また、樹木の伐採でハゲ山と化した時期もあり、山域全体が雨水の流れによる湿原となっており植生も独特なものになっています。もともと花崗岩地形でもあり肥沃な地質ではないことも大きく影響していると思われます。
わざわざ梅雨時期に金勝アルプスを登るには理由があります。それは湿原特有の花々多く見ることができるからです。
キンコウカ、カキラン、モウセンゴケ、イシモチソウ、ミミカキグサ、コバノトンボソウなど…他の山では、なかなか見ることができない花を見ることができます。
カキラン(柿蘭、学名:Epipactis thunbergii A. Gray)


キンコウカ(金光花、金黄花、学名:Narthecium asiaticum)


イシモチソウ(石持草、学名:Drosera peltata Thunb.)


モウセンゴケ(毛氈苔、学名:Drosera rotundifolia)



ミミカキグサ(耳掻き草、学名:Utricularia bifida)


アクシバ(灰汁柴、学名:Vaccinium japonicum)


オオバノトンボソウ(大葉蜻蛉草、学名:Platanthera minor)

ノギラン(芒蘭、学名:Aletris luteoviridis)


ガンピ(雁皮、学名:Diplomorpha sikokiana)

テリハノイバラ(照葉野茨、学名:Rosa luciae)

ウスノキ(臼の木、学名:Vaccinium hirtum(広義))

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