天女花と呼ばれる白き花
オオヤマレンゲ…オオミネコザクラとともに大峰を代表する花、そして漢字では「天女花」とも書きます。奈良県の八経ヶ岳と明星ヶ岳周辺に自生地があり、 1928年に国の天然記念物に指定されました。また、天川村の村の花でもあります。
昔は登山道の脇に普通に見ることができるくらい個体数も多かったそうですが、鹿の食害などによりその個体数は激減しました。しかし、大峰の山にはまだその可憐な姿を残している場所があります。八経ヶ岳、明星ヶ岳、稲村ヶ岳、大普賢岳…そして和佐又山の群落。植栽されたものだと聞きましたが、今では和佐又山の土に自生同然の環境で毎年美しい姿を見せてくれます。
標高が1000m程度の和佐又山の群生地では、標高の高いその他の場所に比べ数週間早く開花します。今年も多くの蕾をつけ既に咲き始めていました。