アオイスミレ(葵菫)
学名:Viola hondoensis
科名:スミレ科 属名:スミレ属
別名:ヒナブキ
花期:3月~4月
タイプ:多年草
花色:白、薄紫
環境省指定:
【分布】
北海道から九州の宮崎県にかけて分布し、国外では中国や朝鮮からも記録はあるが、主たる分布域は日本国内である。西日本の太平洋側には少ないとのこと。
【特徴】
日本の原産のスミレ科植物の一つ。丸っこい葉と淡い紫の花をつける。常緑性で、全体に荒い毛の多いスミレ類。地下茎は太くてごく短く、そこに根出葉をつけ、立ち上がって葉をつける茎はない。ただし蔓状の匍匐茎を盛んに出し、多数が地表を覆うように増える。花は春早くに咲き、それ以降は閉鎖花のみをつける。開花時期はほとんどのスミレ類よりも早い。通常の花は根出葉の間から生じ、長い柄を持つが、立ち上がらず、横に伸びるようにして咲く。花は白地に紫が乗り、ほとんど白くて紫の筋が入るものから全体に紫を帯びるものまである。この時期は葉も小さいものしかないので、ごく背の低い草である。そのため、花茎があまり立ち上がらなくても花はよく目立つ。なお、暖冬の場合には咲かないこともあるという。