春の女神舞う山(大阪府、奈良県/大和葛城山)
大和葛城山(やまとかつらぎさん)は、奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境に位置する標高959.2mの山で、花の百名山、日本三百名山に選定されています。春はヤマツツジが山頂高原を赤く染め多くの観光客が訪れることでも知られています。また、秋は山頂高原一帯はススキに覆われます。花の百名山にも選定されているように山野草も豊富で、自然保護にも力が入れられ、カタクリの群生規模はかなり広大です。また、春から初夏にかけて、羽化したギフチョウが山野草の花を飛び交う姿を見ることができます。
ギフチョウ(岐阜蝶・学名 Luehdorfia japonica)は、本州の里山に生息するチョウで日本固有の種です。日本産のチョウの中でも特に保護活動が盛んに行われており、御所市では市の指定天然記念物としています。また、環境省のレッドリストでは、絶滅危惧II(VU)に指定されています。